医療器具の使い回しによるC型肝炎感染

神奈川県の茅ヶ崎市立病院の循環器内科で心臓のカテーテル検査を受けた60〜70才代の男性患者5人がC型肝炎に感染していることが分かったと26日付け朝日新聞の朝刊が報じている。これは血圧変動を監視する器具「トランスデュサー」を交換せず使いまわしたことが原因だということが分かった。何故このようなことが起こったのか。手術が多く忙しくて交換する間がなかったと検査技師が述べている。

C型肝炎ウイルスは主に血液を通じて感染するので医療行為を通じて感染する危険性が高い。この器具は高々4600円のものである。忙しかったと医療従事者は述べている。そんなに高価なものでもない。そのつど交換すべき性質のものではないか。この検査で他に感染の疑いのある患者が18人いるらしい。

このような行為を避けねばならないというのは医療に携わる人たちのABCではないのか。宮崎市内の病院でも透析を受けていた患者13名がC型肝炎に感染している。現在問題になっている「薬害肝炎」でも患者の中には注射器の使い回しがあったと記載されている。医療行為に携わるものは慎重の上に慎重を期して患者に接して欲しい。さもなければ病院に行くのが恐ろしくなる。どうか医療現場に携わる人は作業に最低の知識を持って頂くと同時に指導的立場にある人は現場の人たちに常に注意を喚起するような指導なり言動が欲しい。