ロシア大統領選

プーチン大統領は来年5月で任期が切れる。憲法は大統領の連続3選を禁止している。それでプーチン氏の身の振り方をめぐって、さまざまな憶測が語られていた。例えば2期目の大統領をいま辞任しておき、来春の大統領選挙にあらためて立候補する。あるいは下院議長や首相として実質的に権力を握るなどである。しかし最終的に次期大統領の後継者候補としてメドベージェフ第1副首相を指名した。

メドベージェフ氏はプーチン大統領からの後継指名の追い風を受け、支持率が急上昇、プーチン氏が退任後の首相就任を受託した「世論基金」の調査では、既に大統領選での当選に必要な投票者の50%を早くも上回る結果が出ている。メドベージェフ氏が大統領に当選し政府系の大企業と結びつき治安機関勢力の推す大統領が生まれれば、調停役を担ってきたプーチン氏との力のバランスが大きく崩れプーチン氏の指導力も危うくなる。

そこでプーチン氏は「首相に就任しても大統領と首相の権限を越えるようなことはしない」と繰り返し述べている。ただ大統領時代にインフラ整備は遅れ経済や社会の問題にも取り組みたいともらしている。
しかし氏はメドベーエフ氏をそんなにやり手でない大統領にし、自身が実権を持つ首相でありたいと思ってもメドベーエフ氏が治安機関と組んで対立する可能性もある。と指摘する政治学者のオレシキン氏は言っている、と朝日新聞に記載されている。いずれにしてもロシアの政治体制は民主主義国にはまだまだ距離があるような形態であると思うがどんなものでしょうか。