学習指導要領の改訂

文部科学省の学習指導要領の改訂方針が文化省の諮問機関である中央教育審議会でまとまった。新たな方針に沿った授業が11年度から始まる事になりそうだ。6年前に始まった今の指導要領の改訂である。6年前には理科、英語、算数、数学に多くの時間を割き、また難解であるので授業についてゆけないものが教室の雰囲気を乱したり,非行化を促す、などの理由でゆとり教育がスタートしたのではなかったか。

この度の学習指導要領の改訂(ゆとり教育)は学力の低下と言うことらしい。6年前に授業方針を転換して10年も経たず理科、数学、英語、算数の時間を増やす事になる分けである。文科省のやり方は朝令暮改もいいところである。「ゆとり教育」を始めた時にクラスを少人数制にして生徒達にじっくりと教え込めばこの度のような学力の低下にあわてる事は無かったのではないか。

教育の問題は国家の重大事であり日本の近代化の形成は昔からの読み書きそろばんがその基礎になっている。簡単に教育制度をいじらず国は変なところに金を使わず国家百年の計ぐらいに考えて小クラス制を敷き子供、若者を育てることに力を注ぐべきである。

数年前に理科系の科目が削られるので大学に若者がやってきても付いてゆけない、また授業が低下して大学の体裁すら守れないとの危機感から京大の経済研の教授が大層心配してインターネットで高校の理科の授業の削減に反対の署名活動をされたことがあった。まだ今も続けていられると思います。この度の学習指導要領を生きたものにすべく現場の先生方の努力を期待致したいと思い