私の躁うつ病

今から四十数年前のことです。朝比較的早く目が覚める日が続きそのうちに布団の中で腕がだるくしんどい感じがする。布団から出る気がしない。勿論パンと野菜と牛乳の食事すら食べたくない。毎日来る日も来る日もこのような状態で25才ほどになっていたので勤めに行かねばならない。行きたくないが休むわけに行かない。昼飯もまずい。しかし食べないわけにはいかない。夜の食事は肉などがよくある。肉は鼻をついて見たくも無い。

こんな状態だから内科の医院で診てもらう。医師は血液検査をしてもどこも悪いところは無いと診断結果をいう。体がしんどく朝おきられないほどで起きれば頭も痛い。食欲はまったくと言っていいほど無い。市電に乗れば座り込んでいる人の顔もまともに見られない。歪んだように見えノーマルな状態ならば卒倒しそうな美人を見ても何の興味も起こらない。

夜になり風呂に入ると気分は少しましになる。幸い公務員だったので休暇が取れたので休暇を取り毎日医者のはしご。どこで診て貰っても異常なし。そのうちに胃が痛くなり京大病院で胃カメラとX線での検査。結果は異常なし。しかし毎日身体がしんどく不治の病に取り付かれたような感じで、じっとしていられない。不安感でどうにもならないのである。

昼間から雨戸を閉め切って布団を頭からすっぽりと被りじっとしている。その間も不安感が頭を支配し、いっそ死んだらと考えるようになる。勿論新聞の活字、著書の活字は見るのも嫌だ。こんな状態で、ある内科の門を叩いた時その医師が私の目を見て神経科に行ってごらんとアドバイスをくれました。それでこれはと思い心理学書平凡社の百科事典の躁うつ病のところを調べてみました。

私はこの状態になる前は猛烈にエネルギシュでその後がったときたので著書に書いてあるとうりの症状だったので直ちに精神病院を訪れるとやはり躁うつ病との診断だったです。
それで今も使われているトフラニール25mm、アモキサンmmを服用しましたらたちまち回復し正常な生活を送れるようになりました。国家公務員だったので高松の香川医大筑波大学、と転勤し元気に勤務を全うしました。しかし最近うつ病の記事なんかが氾濫よく知られるようになって早く手当てが出来るので私のように苦しまずに人生を遅れるのではないでしょうか。もしこの記事に接して心会ったりのある人は申し出てください。出来るだけのアドヴァイスをさせていただきます。