スーパーチュウズデイ

今日は米国大統領候補の選出の指名争いのやま場となるメガ・チューズデイ(米国は日本より1日遅れ)である。民主党ヒラリー・クリントン氏、バラク・オバマ氏の争い、共和党ジョン・マケイン氏、ミット・ロムニー前マサチュウセッツ州知事、マイク・ハッカピー前アーカンソー州知事の三つ巴だ。

ここで注目すべきは民主党ヒラリー・クリントン氏とバラクオバマ氏である。ヒラリー・クリントン氏は知的でかなりのインテリである。それで彼女はブッシュ大統領の経済の失政―例えば大きな問題としてはサブプライムローンーーこの経済の低落を彼女が夫クリントン氏の協力者だった時の経験でもって米国が中東、中国、日本の資金でドルが支えられている現状の回復への激しい論調が頼もしい。つまり現在のドルの脆弱からの脱出だ。また彼女にとってヒスパニックの票が大きな力となろう。

バラク・オバマ氏はブッシュ大統領イラク戦争に真っ向から反対を唱えている。米国の3分の2の国民は米国のあり方に不満を持っている。ブッシュの支持率も低下しており新しいアメリカの歴史を標榜している。またケネディ家が彼の後押しをしている事も大きな力となるだろう。さらに黒人票と若者の票も彼にとって力づよい。今この文章を打っている時に大票田のカリフォルニアをヒラリー・クリントン氏が制したとのニュースが飛び込んできた。彼女にとって有利な材料となるだろう。いずれにしてもこの一騎打ちは興味がある。