頑張れ日本企業

米国の大手格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービストとスタンダード&プアーズが世界の超一流企業トヨタ自動車の格付けを最高位のAaaから1ランク下のAa1にひきさげた。その理由はトヨタ自動車の雇用が終身雇用制を採択しているということらしい。日本が経済大国になった原因は企業が終身雇用制を維持してきた事が大きく作用しているというべきであろう。私は超大企業のトヨタの肩を持つわけでないが日本の経済が大きく成長したのは企業が終身雇用制を採択してきたからにほかならない。

当時日本企業,大、中,小にかかわらず勤務する職員の待遇は世界の中でも上位にランク付けされ、恐らく現在でも変わりないと思うが、私がヨーロッパなどに旅行したとき日本人であるということが分かればパスポートなしで円を当地の通貨に換金してくれた。この時代日本国民全てが中流意識も強く、日本は世界の冠たる経済一流国家であった。

この主な原因は終身雇用制を採択しているので仕事を一貫して行いマスターし、更に企業に対する日本人独特の忠誠心を強く持ち、企業でいい物を作り世界で喜ばれるような製品を製造し、其れで企業の成長を促し、国家の経済的発展をもたらしたのではないか。

しかし日本のあのバブルがはじけ、失われた10年以来中国が台頭し、安い労働力が日本の企業の競争力を圧倒した。それで日本企業は工場を中国に移し、安い労働力を確保し産業の激しい競争に負けないようにリストラを積極的に行い賃金を低く押さえ、正規社員に代わり契約、派遣社員を多数採用し、収入も必然的に低く抑へ今や年収200万の労働者が1千万人を超えている。かつての日本に戻すには日本の近隣国家とのかかわりがあり今すぐ難しいと思はれるが企業は無理をしてでも正規の職員を極力採用する事を心がけ人を育てるようにすればまたよい製品を作り出し世界の日本をアッピールする事が出来るだろう。