国産旅客機の夢の実現へ

昨年の夏頃国産の中型ジェット旅客機の生産を三菱重工業が行う、それについての可否は今年の4月頃にほぼ確定するであろうと朝日新聞の記事で情報を得ていた。ところが今日3月6日付けの朝日新聞の経済欄にその件が掲載されていた。

つまり三菱重工が主体となって立ち上げるジェット旅客機製造会社に、トヨタ自動車が100億円程度を出資する方向で最終調整に入ったとのことだった。世界のトヨタがこの事業に参加することは本当に心強く中型ジェット旅客機の製造も夢でなくなるのではないか。

日本は戦後Y.S11なる中型プロペラ機を作りその優秀さは世界に認められていたのであるがいかんせん販路が旨く行かず製造が中止となった。また日本は戦時中幾多の名戦闘機を製造してきた歴史がありまた最近米国の大型旅客機の下請けの作業もしている。したがって航空機の製造は日本にとってそんなに難しい事ではない。

ただ現在カナダのボンバルディア、ブラジルのエンプラエルの2社が世界のシェアを分け合っているので此れの食い込みがまた難しい。同時に中国、ロシアがジェット旅客機の製造を狙っているので此れとの競争も念頭においておかねばならないだろう。「ホンダジェット」が7〜8人乗りの旅客機ヲ10年に初出荷するのでホンダの意気込みを見習い三菱も頑張って欲しい。これの成功を心より祈ります。