中国と五輪

中国五輪に男子マラソン世界記録保持者のゲブレシラシエエチオピア)が北京の空気の悪さを理由に出場しない事の考えを示した。また女子マラソン世界記録保持者のポーラ・ラドクリフ(イギリス)も喘息の持病があり北京の大気汚染を懸念している。それで新型のマスクを練習で試している。このように北京は空気の汚染が激しいらしい。

特に自動車の排気ガスだけではなく工場が石炭を使いそれの浄化装置がまだ作動していない。また石炭だけでなく北京近くにある工場からの排ガスが猛烈に空気汚染を引き起こしているようである。中国当局ではこれ等の工場の移転をオリンピック迄に完了し空気汚染を出来るだけ解決する方向で作業を進めている。

また米国の映画監督のスティブン・スピルバーグ氏は12日スーダン西部ダルーフル紛争や人道危機の解決を求め中国政府に政治的影響力を行使するため、五輪の開会式の芸術顧問を辞任すると述べた。

更にここにきて中国チベット自治区のラサで僧侶や住民と治安当局衝突し多数の一般市民の死傷者が出ている。ラサでは最近、中国の統治に反対する抗議活動が行われていた。また新疆ウイグル自治区でも独立運動がありテロ事件もおきている。

8月に北京で五輪が行われるので中国の人権状況について何時もに増して厳しい視線を世界が注いでいるので中国当局はこの問題を慎重に取り扱う必要がある。既に中国政府軍、警察が数多く出動、装甲車、戦車も繰り出し死者の数も多く、ドイツ人の旅行者が中国軍が銃を発砲している様子を報告している。中国は上記のようないろいろ多くの問題が噴出しているので五輪の成功のために一つひとつ誠意を持って解決しなければ五輪の開催にも影響するだろう。