日本銀行総裁人事

私にはどうも福田首相の判断力がどうなっているのか分からない。日銀の総裁問題のことである,現在の日本銀行福井俊彦総裁は19日で任期が切れる。後任人事に福田首相は元大蔵事務次官武藤敏郎氏を総裁候補として国会に提示した。しかしこのようなたすきがけ人事は良くないと民主党などからの猛反発を受ける結果となりだめに。

それでは田波氏はどうか?だが彼も武藤氏と同様に大蔵事務次官出身で武藤氏の歩んだ道と変わらない。当然国会では民主党始め全野党から反対される。それで福井総裁の任期満了と同時に日本銀行の総裁が空白となる事は確定的となった。

このような形態を生来しないために福田首相の視点を変えた総裁候補の選出が何故出来なかったのか。最初の武藤敏郎氏でだめと分かった時点で総裁候補を官界、経済界に適任者を広く求めるべきだった。何も元大蔵、財務の次官経験者にこだわることはない。

日本銀行の総裁が空席になる事のほうが問題であるという理屈が何故理解できないのか。もう一度言わせて頂くと福田首相の判断力とリーダーシップの欠如はこの国の為政者のトップとして由々しいことである。このような首相が政権の指導的な地位に存在させては国民にとって大きな不幸である。一日も早く民意を問う解散総選挙を希望する。