警察庁の古い体質にメス

日本の警察はいったいどうなっているのか。収賄、強姦、殺人、飲酒運転、痴漢など警察官の不祥事がマスコミを毎日のように賑わしている。このような現状でありながら鹿児島県の警察の選挙運動員に対する捜査ででっちあげ冤罪を科そうとしたのである。

つまり選挙運動員12人を長時間にわたる強圧的な取り調べであった。例えば病院で点滴を受ける状態の人を簡易ベットに横たって長時間取り調べたり、またその時に電話をしていたというアリバイがはっきりしている人の行為を全く無視。

またある警部補は13人のうちの一人に自白を強要するために親族の名前を書いた書面をその人に踏ませた「踏み字」を強制した。先に述べた12人は起訴され70数日a間拘束された。「踏み字」を強要された男性は自白をしなかったために起訴されなかった。逆にこの取調官を特別公務員暴行陵虐罪で告訴し結果懲役10ヶ月施行猶予3年の判決を言い渡された。

それで私は納得がいかないのは容疑者が70日余りも拘束され未決として嫌な思いをさせられたわけである。取調官の警部補は施行猶予でまさに結構な話である。70日は実刑であって欲しい。ここで警察庁は「深夜や、この度行われた長時間の取調べを避け、やむを得ず8時間を超える場合本部長の許可を得る」。警察庁は取り調べ適正化指針をまとめた。全取調室に透明視鏡(マジックミラー)を設けることも盛り込んでいる。要するに警察にある古い体質の近代化を望むのであるが果たして何処までやれるかお手並み拝見というところか。