東京都[石原銀行」

04年に東京都で石原新太郎知事が「新銀行東京」を立ち上げ中小企業の融資が主たる目的であるとの趣旨は当時マスコミや一般人たちからも大層好意を持って迎えへられ絶賛されたものである。

しかしその経営内容は極めてお粗末で銀行経営に素人の知事が旗を振っても旨く行かなかった事はその後の銀行のていたらくを見ればよく分かる。都が貸し出した資金の大半が貸し倒れや、赤字で失われたわけである。つまり無担保、無保証融資の急増で不慮債権の増大。これに対して銀行側は貸し倒れ引き当金も積んでいなかったことである。

2001年度には焦げ付き(債務不履行)600億円となりこれは出資総額の25%である。それでこの度400億円を追加出資する議案が都議会に出された。石原知事が中小企業の救済というといううたい文句もここにきて動きの取れない袋小路に迷い込んだ状態である。この資金も都民の税金であることを知事はよく考え行動を起こして欲しい。

400億というカネを出し真に中小企業のことを思うならば既存の信用金庫や信用組合に預託して活用をしたほうがベターであるはずである。石原知事さんここにきて都にたいする対応の仕方が少々杜撰になっているようですがどうですか。