チベット騒乱

中国当局チベットの騒乱に対して理性を失なっているように見える。ラサ市で起きた騒乱で国家の安全に危害を加えた容疑で24名を逮捕した。また新華社通信によると人民検察院に170名が出頭した。一方インド北部ダラムサラに拠点を置くNGOチベット人権民主化センター」は一連の騒動で「65人が死亡し、数千人が負傷した。また数千人が中国当局に拘束・逮捕され数百人が行方不明となっている」の声明を発表している。

英BBCのウェブサイトは四川省からチベット自治地区に大量の兵士を運ぶ400台以上の車両を見たと述べている。このように中国当局チベットに対する弾圧は誰の目にも明らかである。それで国内からも批判が起こり中国政府は暴力的な鎮圧は即停止すべきだと中国の著名な作家王力雄氏など約30名が声明を発表している。また「中国メヂィアの公式報道に対してもデモ隊による被害を報道するのは事態の緊張を招くだけだと」非難している。(3月23日ずけ朝日新聞

恐らく8月の北京五輪を控え兎に角このチベットの騒乱を一日も早くかたずけ平穏な中国を世界にアッピールしたいのだろう。五輪を開催するにあたって人権問題を中国で惹起しないという約束がある。それで中国は今度の事件に相当神経質になっているようだ。しかしチベットのデモに大量の武装警察官、兵隊、装甲車、戦車などすることが余りに過激だと思う。中国当局はこのことを公にしないが外国人の旅行者による現場の撮影、また弾圧の様子などを談話として表に出るのでこれ抑えることは出来ない。中国当局よ世界がこの事件を注視しているので冷静な判断を下す事を求める。

朝日新聞はザ ニュヨークタイムスと提携している。ザ ニュヨークタイムスがチベット自治地区の騒乱を的確に述べている。それで、それを抜粋する。この騒乱は中国当局によるチベット仏教儀式への介入で政治的締め付け、聖地ヒマラヤの環境破壊などに人々の怒りが噴出した。また中国人{漢人}が流入生活様式を変えられてしまうという恐れをチベット人たちが深めた事で反動を起こした。中国は06年にラサに通じる青海チベット鉄道を開通させたがこれも多くのチベット人には脅威となった。大勢の中国人が移民として
流入。高原に手つかずで残っていた銅、鉄、鉛などの鉱物を掘削され、この鉄道で運び出された。ザ ニュヨークタイムスからの抜粋ですが、チベットの対中国反抗の資料として読んでください。