中国よチベットの弾圧を止めよ

チベットでの騒乱は日一日と激しさ加え25日には400名のチベットデモ隊が武装警察隊や公安当局と衝突した。前日には18才の僧侶が発砲を受け死亡している。僧侶らは政府に抗議デモをすることを決め政府庁舎に向かって行進した。警察は騒乱の参加者の情報提供者に報奨金を支払っているという事である。

ダライ・ラマ14世は29日記者会見をし、チベット騒乱について「数百人の中国人兵士が僧侶の格好をしていた」と発言。ダライ・ラマは「兵士らは僧侶の格好をしていたがチベットの刀ではなく中国の刀を持っていた」とコン今日を説明した。(朝日新聞30日付け)こように中国側のチベットに対する弾圧に対してヨーロッパ各国は8月に中国で開催される北京五輪に対して可なり厳しい態度を示し始めた。

例えばフランスのサルコジ大統領は北京五輪の開会式に出席を取りやめる、またポーランドのトゥスク首相は騒乱の続く中国チベット自治地区の状況をうけ8月の中国五輪の主席をしない意向を明らかにした。さらにチェコのクラウス大統領、ドイツのケーラー大統領も開会式の主席の予定はないことを明確にしている。

中国側がどんなに情報を操作しても真実は世界に流れるのであるから五輪まで5ヶ月、チベットに対して強圧的な態度を改め話し合いで事を収めるように努力すべきである。さもなければヨーロッパ諸国はこれから益々開会式に不参加の表明がなされるであろう。日本、米国など中国に直接利害関係のある国の首脳だけの開会式の参加になり開会式の形骸化が進むであろう。中国のチベット問題に対する反省と真摯な態度を求める。