労働形態

最近は企業が労働者を雇用する形態にいろいろのやり方がある。例えは派遣社員,請負社員、契約社員、フリーターによるアルバイトなどがそれである。15才から34才の若者のこのような形で雇用されている数は580万人{朝日新聞調べ}程度で同世代の2割といわれている。
そこで問題になったのは松下電器が労働者個人を雇用し請負者と認め請負企業から採用した形をとった偽装請負としていたのである。これには会社側から直接雇ったわけでないのでその人に責任や義務を負う必要が無い。この問題を内部告発した男性が裁判を起こし高裁が違法との判決を下した。

キャノン、徳島の日亜科学など多くの会社がこのような雇用形態をとっているようである。派遣社員の場合を考えると雇用される側は先ず派遣会社で搾取され派遣先の企業で搾取され日額の賃金は僅かな額にしかならない。戦前労働者が企業から搾取されたのは一箇所であった。

その労働形態は小林多喜二の[蟹工船]、徳永直の[太陽のない街]にその悲惨さがよく描かれている。現在は資本主義経済が進み形は同じでもやり方が巧妙になりあの搾取、収奪が表に表れない資本家の姿があり、また若者は暗かった戦前の労働形態から目をそらす社会の仕組みにのめりこんで対資本家とのあり方が全く影を潜めなんとも悲しい社会に我々国民は成り下がってしまった事か。アメリカの派遣はイラクに行くことがあるとある書物に書かれていた」。今後日本でも資本主義経済のあり方に十分心を配り支配者に誤魔化されないように頑張ろうではありませんか。