日中会談の結果

日中会談は福田首相にとって外交の福田が低支持率挽回の大きなチャンスであった。そこで最大の懸案事項の東シナ海ガス田日中共同開発問題は細部のつめももう一つで、将来的に継続し解決の努力を傾けることとなった。

チベット問題は中国側から話がだされた。中国としてはこの件については真摯に努力を積み重ね、いい成果をあげたいとの論調であった。日本側としてはこの問題に対して特に積極的な態度で臨んでいなかったが中国のチベットに対する態度に一定の評価を下したのではないか。

次いで冷凍ギョーザ事件は日本側としてはうやむやにしたくないとの態度で臨んでいたが中国側も真相究明のための努力を惜しまないとの発言があった。温室ガス削減策については日本提案は重要であり日本の温暖化ガス削減の技術的指導を得たいとの協力的な態度が見られた。

10年ぶりの日中会談としてはそんなに性急に成果を期待するのは難しいことである。これを契機に首脳会談を出来るだけ回数を重ね懸案事項の解決日中有効の成果を挙げることを希望する。それに胡錦濤主席が福田首相にオリンッピックの招待をほのめかした時に前向きに検討したいと回答したようであるがもう少し主席に対してサービス精神を明確にすべきでなかったか。ちょっと残念である。