バイオ燃料

原油の高騰により最近バイオ燃料政策を採ろうという積極的な動きが出てきた。バイオ燃料はトウモロコシ、サトウキビなどを利用した燃料で大気中の二酸化炭素を増やさない温暖化を防ぐ化石燃料に替わる比較的安価燃料として一部で重宝している。

しかしトウモロコシなどは一方では重要な食料でありバイオ燃料として使われたら世界的に今度は食糧事情の悪化を来たし食料、原料穀物の高騰の原因ともなるとの声もある。

しかしブラジル辺りではサトウキビは土壌の質の悪いところでも生産可能でありアマゾンの密林を伐採して作るわけでないので特に問題はないのではないかとの見解である。更にサトウキビの栽培にアフリカからの労働力を利用する事ができ一石二長の効果が期待できると楽観的である。

しかし米国ではサトウキビ、トウモロコシの生産の3分の1をバイオ燃料に利用している。こうなれば矢張り食料、トウモロコシなどは家畜の飼料として高騰し消費者の生活の財布に影響をきたすのではないかとEUあたりは危機感を持っている。トウモロコシ、サトウキビ等によるバイオ燃料としての温暖化防止策利用と食糧危機の二律背反をきたす難しい問題だ。

お詫びと訂正 憲法発布記念日見出しで書きました文章に日本のGDPが3位か4位       に低下したと書きましたが今や18位になってしまったことを訂正し
       てお詫びいたします。