クラスター弾の禁止

一般市民に深刻な被害を与えているクラスター爆弾の禁止条約づくりを目指す有志国の「オスロ・プロセス」は28日、ダブリンでの国際会議で一部の再新型爆弾を除いて禁止する条約案に合意した{朝日新聞5月29日付夕刊}。

このクラスター爆弾は2メートル余りの爆弾の中に子爆弾が300ぐらい詰まっていて親爆弾が爆発すると子爆弾飛び散る仕掛けになっている。それで可なり広い地域にわたって破壊する。普通の爆弾と異なり親爆弾が爆発した後飛び散った子爆弾がすぐには破裂せず少し時間を置いてから破裂する場合もある。

それで親爆弾の破裂の後子供たちが中から飛び散った子爆弾を手にして死亡したり、大怪我をしたりするケースがおおい。非情に劣悪な性質を持った爆弾で非人道的な兵器である。兵器に人道的も非人道的もありはしないが戦争を行っている当事者だけでなく殆ど何も分かっていない子供、一般市民を巻き添えにするという意味で非人道的と言えよう。

この爆弾を作っている当事国の米国、中国、ロシアの3カ国はこの条約案に合意していない。それで弱小国だけが合意してもそんなに有効とは思えない。日本の場合戦争放棄憲法を持ちながらこの兵器を持っていた。一体何のために?勿論放棄する事になった。

イスラエルレバノンとの戦いでこの兵器を使かっていたとは私は始めて知った。小国でもこのような兵器を用いて戦っているので使用禁止はそれなりの効果はないことはないが大国のエゴイズムで米、中,ロが手放さないのには大きな怒りを覚える。率先して所有をよされないのは核兵器の所有を止められないのと同じことのようだ。