近頃の若者

このところ労働条件が悪く経済的にも恵まれず精神的にも安定した生活が得られない人が若者を中心に増えている。それで昭和の初期に小林多喜二が表した労働者が徹底的に痛めつけられる「蟹工船」がブームとなっているらしい。

恐らく若者達は現在の苦しみから何か支えになるもの、元気づけられるもの、この社会の矛盾を究めたい欲望からこの著作が読まれる理由であろう。私が想うには現代の派遣労働などは個々人の孤独な労働がその殆どで横の繫がり、連帯感がまるでない。そのへんは企業主の思う壺でこのような労働者の連帯感を持った力が生まれないのは自分達への圧力にはならないと大きな安心材料である。

そこで私が思うに派遣労働者たちの連帯感を強め経営者に圧力団体となることである。特にグッドウイルやフルキャストなどの派遣会社、また中小の派遣会社が派遣労働を希望する人たちからのピンハネが厳しく後を絶たない。ここは徒手空拳の労働者の団結による圧力団体になり雇用者側との大げさに言うならば戦うしか方法がないだろう。今朝の朝日新聞には派遣社員は「まるでレンタル商品」と派遣社員は自虐的に言っているが今述べた団結により力となって会社側に圧力をかけるべきである。そして本来の人間性を取り戻そう。