梅雨雑感

6月に入ると日本列島は梅雨の終わった沖縄と気圧の関係で梅雨のない北海道を除き梅雨一色だ。梅雨について近頃気のつくことは私たちが幼かったり若かったりした頃とその様相が全く異なったものになってしまった。

私たちが若かった頃は毎日比較的しとしとと降る雨が多かった。最近の梅雨は私が香港に旅行した際に経験したざーっとスコールのような雨、そしてぱっとあがる亜熱帯特有の雨が日本でも降ることである。この雨で九州北部辺りでは川が増水し家屋に浸水が酷く特に商店では売り物の物品が水浸しになり大きな被害をもたらしている。

このような異常気象はミャンマーのサイクロン、アメリカのカトリーナ、オーストラリアの干ばつ,ヨーロッパの異常降雨、各地で見られる。冬には私達が幼かった頃厚手のオーバーを着込まないと家屋の外は寒くて震え上がり、北陸地方では降雪が激しく家の2階から出入りしたそうです。

私たちは冬には屋根からのつららを取って遊んだ戦時中だったので防火用水の桶が格戸にあり氷が2,3センチに張りこれをつついて壊すのが面白かった。このように自然現象が昔と全く異なり地球の温暖化などで地球が荒廃しこれから益々公害にさらされ人類が生存を放棄しなければならない星に堕することは必定である。なぜなら北極の氷、ヒマラヤの氷河、シベリア、チベットツンドラ地帯の再凍結は不可能である。それで私は人間が自然と工業化の調和を保つ努力は今ではもう遅いくらいだと悲観的である。