穀物の自給を目指そう

我が国の食料自給率は39%で他の先進国の自給率と比較した場合かなり低くこれをもう少し上げなければならないという声が最近特に強く聞かれるようにたった。この現象は日本人の食生活の変化によるところが非常に大きいのではないかと想う。

かつて日本国民はその殆どが朝、昼、晩と米食が中心だった。しかし戦後徐々にこの傾向が崩れ、朝の食事はパン食が一般的になった。それで農家では米余りの現象が激しくなり米の生産調整を行い米の生産を年毎に減らす対策が採られてきた。それに対してパン食が増えたので小麦粉の輸入が増加し副食物もそれに合うものが摂取されるようになるのは自然である。

小麦の輸入の増加、副食類の家畜の飼育のための飼料の輸入。日本では米穀類の生産調整のために耕地を沢山休ませ我々が列車に乗って車窓からも休耕田が目に付く。穀物の生産のために国内の休耕田の土地を再利用をすべきであると思うが永らく休ませた耕地に雑草が繁殖しすぐには使い物にならないらしい。

しかし時間をかけて最近は農耕機器も進み、肥料もいいものがあり、最初から良い穀物を狙わず始めは家畜向けの穀類と徐々に耕地を改良して人間向けの穀物の生産を目指して頂きたい。勿論政府からの補助も必要とするだろうから官民一体となって自国産の穀類の増産を期待します。