地球の将来

今朝の朝日新聞の一面トップの写真は私に極めてショッキングなものだった。つまり今年の5月。子供達が屋外に置かれたソリに乗って遊んでいる姿だ。ある子供は半袖のTシャツを着ている。 ソリの周囲は永久凍土の白ではなく黒の地肌に囲まれている。

場所は北緯68度16分、カナダ北部のウスアクジュ。北極の近くだ。この写真を撮ったり、記事をとりにいった記者達が当地へ訪れたのは68年5月平均気温は零下11.2度。今年は零下3.4度。同地区について{本「カナダエスキモー」}には「出発して2日目の最低気温は零下21度」3分間で手が痛くなり、5分間で我慢できなくなり、10分間もたつと、しびれて無感覚になる」と朝日新聞の記事を引用します。

またこの記事の中にかっては犬ぞりだったのがスノーモービルと形は変わった。更に北極に夏が来るごとに気温は3〜4度上昇し氷が溶け出し北極の氷は完全に消滅するようである。ホッキョクグマ,やアザラシ等は生息する条件が悪くなり姿を消すのではないか。

これは温室効果ガスの大量の排出からくる地球の温暖化である。中国あたりでは猛烈な勢いで車の数が増え、工場からの二酸化炭素の排出量は物凄く、米国を凌駕している。インドも多くの二酸化炭素を排出している。中国やインドの発展途上国京都議定書の枠組みに入って地球温暖化に協力しなければどうにもならないところまで来ている。

しかし中国が京都議定書の枠組みに入ろうとしないのは先進国がいままで二酸化炭素を多く出しておいて今中国を締め付けようとするのは勝手すぎるという理屈を持っている。しかし今の地球の現状から米,中、印は京都と議定書の枠組みに入らないと地球の将来はない。私は今朝の朝日新聞の写真にショック以上の地球の終焉を見た思いがしている。