サウジと石油

原油の高騰でヨーロッパ、アジアのトラック、漁船の一斉運休―ストライキが見られる。例えは日本のいか釣り漁船の場合燃料が高く、300万円の燃料をかけて得たいかが200万円でしか売れない。100万円の赤字が出る。このような状態だから漁に出るより船を動かさないほうがよほどましである。

現在の原油の高騰は産油国の石油の生産量の絶対量の不足ではなく投機筋による石油買占めなどで世界が石油高騰で喘いでいるのが実情である。そこでサウジアラビアのヌアイミ石油相は現在日量1060万バレル程度とされる原油の供給能力を09年末までに1250万バレルまで引き上げることを打ち出している。

この状態のなか我が国の甘利経産相、ボルドマン・米エネルギー省長官、ブラウン英首相ら36ケ国の首脳、閣僚が主席し石油高騰の問題について会合をもった。この会合では先進国の石油に対する投機的な問題など産油国にあまり関係のない問題をどのように共同声明に盛り込むかが頭の痛い問題だったようだ。

サウジアラビアは将来的に1500万バレルにする用意がるといっているが消費国が省エネ,また代替エネルギーを得る場合サウジアラビア原油がだぶつきあまる危険性もあると心配している。