石油の高騰による不況

石油の高騰は本当に厳しいものがあり多くの企業で苦しい立場に追いこまれている。例えば中小企業などで納豆を製造する過程で包装に使う発泡スチロールが高騰し商品への影響、また中小の洋菓子店では燃料費の高く製品が作れない苦しみに陥っている。

サウジアラビアはOPECの中で唯一原油の増産の予定を述べているが今のところこのような情報に敏感に反応する気配はない。石油の投機筋が今まで経験した1次,2次の時の状態と内容を異にしているようだ。またこの不況で求人が大幅に減少し地方のそれが、より一層厳しいようだ。しかし労働者、企業には1次,2次の時に見られたような切迫感はあまり感じられないのはどうした事か。

当時労使一体となってあの不況を乗り切り日本の経済の底力を天下に示し国の安定を勝ち得てきたのである。今回の石油危機は今までの様相と全く異なり日本の復元力があるのかどうかなんとなく心配である。その大きな理由として世界がサブプライムの不況からまだまだ抜けきっていないこと、中国、インドが大量の石油を輸入し、特に中国が安い製品で世界を席巻していること。当時とは条件が大きく変わったことが日本の立場を苦しい状態にしているのが実情のようだ。