北海道洞爺湖サミット閉幕

7月8日から10日までの3日間洞爺湖で行われたサミットは昨日閉幕した、このサミットの主な議題は主として地球温暖化についての問題に終始した感がある。全回 までサミットの地球温暖化についての論議には背を向けていた米国が歩調を合わせたのは今回のサミットの僅かなプラスだった。

それでEUや日本が50年までに温室効果ガスの60〜80%の削減を自らに課しBRICSにも大きな削減幅を期待しているが後発国はどうも積極的な行動を起こすことに消極的である。BRICSはこれから工業化を進める体制を整えたのだから先進工業国と同じようには出来ない事は良くわかる。しかし地球をこのままの状態にしたままでなんらかの手を加えなければ地球は四季折々に酷い自然現象で大きな被害に見舞われるだろう、先進国,後開発国などいはずにお互いに協力して地球を守る気概が欲しいものである。

次に原油の高騰の問題である。需要供給のバランスが大きく崩れているのではないか。中国の恐ろしいばかりの原油の輸入、またインドの石油の使いぷり。このように石油の需要供給の問題と、世界的な金余り。サブプライム問題で行き場のなくなった資金、年金資金などが石油を狙い撃ちして高値となる。この問題には米国が強くかかわっていたので解決が難しかったようである。

ある地域の貧困、飢えの問題も日程から討論の機会を失ったようである。これはサミットの問題としてではなく先進国の人道上の問題として取り組まなければならない。今回は地球の温暖化の問題が主要議題となったがこれも充分な結論がですサミットとは何なのかと大いに反省させられた。