小泉の辞任

小泉元総理が辞任した。恐らく退職するには年齢的にも悪くはない。27才の次男が解散総選挙出馬するには時期的にもベストであるという読みがあったのだろう。日本は発展途上国のような国で親が少し名の売れた議院であればなんの実績も無くっても国会議員に当選するお目出度い国だ。それで今の与党の自民党の議員はだい部分が2世、3世である。

このあたりで小泉氏の首相時代のとった行動についてみてみることにする。彼は変人で国家のことなど考えるような常識人でなく自分の感情が全てであった。例えば靖国神社の参拝を取り上げてみよう。中国。韓国などそれなりの理由があって反対していてもそのようなことに一顧だにせず自分の感情の赴くままに行動を続ける。

国益なんかどうでもよい。その典型的な頭の悪さを披瀝した件はブッシュがイラク大量破壊兵器があるのでイラクを攻撃するとの発言をそのまま受け入れイラク攻撃を肯定し同調、インド洋に海自をそして給油のサービス、イラクに空自で多国籍軍の武器および兵の輸送を、サマワ陸自を派遣するような馬鹿げた行動をする。現在になればこれ等の行動は何も意味が無かった。

それに対する国民への謝罪もなければ反省も無い。国内向けには改革なくして成長なしなるスローガンで国の経済をがたがたにしてしまった。規制緩和をどんどん進め労働者の契約社員化、派遣社員化、など正規社員の数を押さえ込み、年収200万程度のワーキングプアを多く作り、兎に角日本のありかたを彼に5年数ヶ月の在任期間中ひど格差社会の形成である。

更に悪い政治は郵政の民営化である。これを甘言で国民を騙して実現し、おまけに小泉チルドレンなる馬鹿議員を沢山国会に送り込んだ。来るべき選挙では彼らは梯子をはずされ路頭に迷うだろう。小泉は5年数ヶ月の戦後3番目の永い政権だった。多くの国民を不幸のどん底に落とし込んでさよならわ心から腹が立つ。