資本主義経済の波

資本主義経済はその性質から景気、不況、景気、不況の繰り返しがそのパターンである。1929年から1930年代に米国発の大恐慌により世界中がその暗い闇に包まれた。以来回復し第二次大戦があり近年まで大きな不況を経験しなかった。

ところが10数年前にアジアでタイ発の不況が起こり当時は日本はこれを押さえるためかなり力を注いだ。その後日本で1980年代の終わりから1990年代の始めにかけ住宅バブルで潤った。しかし数年後このバブルがはじけ好況は地獄となった。あの嫌な失われた10年が始まり不況のどん底を経験した。

ここで政府が公的資金を金融界に投入した結果契機はもちなをしついで約5年間の好況に沸いた。ついで米国でサブプライムローンを基調にした大不況が訪れた。最初はこのサブプライムの問題も適当にかたずくのではないかとある程度楽観的であった。

しかしブッシュなどのこの扱い例へばサブプライム証券化や不適切な経済措置により日本の大不況の時に山一等が潰れたように米国大手の証券会社リーマンブラザーズの崩壊、メルリリンチのバンクオブアメリカへの吸収合併、AIG公的資金による救済、シティバンク、モルガンのぐらつき等々による金融界への米国の公的資金の注入。

しかし注入したその日は株価は1000ドル程度持ち直すが翌日また同程度の下落。フランス、ドイツ、スイス、日本、英国等による大規模な米金融界更には自国銀行への資本注など入不景気の波は全くグローバル化している。

今各国が協力して米金融界を支え自国の金融界をも支えているがこの不況は日本の失われた10年に匹敵するような根深を持っている。回復には5〜7年のオーダーを必要とするだろう。この不況の元凶はブッシュであることに間違いないと断定できる。