自衛隊のリンチ殺人事件

自衛隊では「はなむけ」という言葉は集団リンチで隊員を殺す事を言うらしい。広島県江田島海上自衛隊で9月にある特殊部隊の隊員が配置換えを希望した。それで希望を聞くことを条件にその隊員に「はなむけ」をするために独特の防具をつけさせる。

そして配置換えを希望する隊員に15名の隊員が空手と柔道を合わせた格闘技で50秒間入れ替わり立ち代り殴るけるの暴力をふるう。この場合14人目のパンチが配置換え希望の隊員を倒し意識不明にした。それで死亡。自衛隊では2ヶ月前にも同様の「はなむけ」がありその隊員は歯を折っている。

このようなリンチは自衛隊ではよくあることで内部では殺人が行われていても表には出ない場合が多々ある。旧日本軍隊の命を軽く見る暴力がいまだに自衛隊に残っているのだろう。相撲の時津風部屋時太山のリンチ殺人といい日本人のヤクザにも似た命を軽く見る風習はなかなか直らないのか。封建時代の武士の命に対する感覚が残念ながらまだ近代国家になっても尾を引いているようだ。

昨日国会でこの自衛隊の「はなむけ」が取り上げられたとき、総理の回答は「優秀な隊員をなくして残念ですね」。このような総理の発言にはあいた口がふさがらない。この自民党の党首の下での自衛隊員のリンチ殺人事件のコメントは相撲協会のかつての北の胡の口ぶりとよく似ている。