阪神タイガースの双方の見方

貴志祐介氏が10月16日の朝日新聞夕刊に[信じてやまなかったタイガース優勝・・・なぜこんなことに]の文章を読みました。確かに阪神タイガース表面的にはその通りでしょう。作家はそのときの印象を書くものの対象によりいろいろと表現する便利な機械であると今回ほど強い印象を受けたことはない。

なせなら週刊新潮10月23日号で「阪神岡田監督と星野との確執」の文章を読むと今年の阪神の優勝を逸した経緯が極めて明瞭に記述してある。貴志祐介氏は阪神ペナントレースの終了間際にその残念な敗戦をやむを得ないそのチームの不運と他球団の強力な補強などを強調しておられる。

これはあまりにも阪神の戦いに対して奇麗ごと過ぎるように思える。「隔靴掻痒」とはこのことを言うのであろう。阪神があれだけのゲーム差をひっくり返され優勝を逸した元凶は星野CDによる北京五輪以外にありえない。文章とは便利なものであると改めて感じた次第である。