世界大不況

ワシントンで開かれていたG20は昨日閉幕した。
現在の世界的大不況の原因は何か。この問題には誰でも米国のサブプライムローンをあげるげるであろう。このサブプライムローンを証券会社が証券商品化してヨーロッパを中心に世界にばら撒いたこと、サブプライムローンヘッジファンドが甘い蜜を求めてつつきまくったこと。これで米国の金融界、ウオールストリートは大混乱を呈し世界的な大不況となった。

この大不況は恐らく1929年の大不況を上回るほどのものと理解しているがこれまで世界経済を率いてきたG8だけではてずまりで中国、インド、ブラジル、サウジアラビアなどを含んだG20で対処しなければどうにもならない状態だ。

それで問題になるのは国際通貨基金IMF)の拡充だ。この問題の解決のために6000億ドル(日本円にして60兆円)の金が必要になるらしい(今年のノーベル経済学賞受賞者クルーグマン氏)。

そして11月17付の朝日新聞の社説では発展著しい中国が世界中から製品を買い入れ世界の需要を支える。つまり中国を中心とするアジアの成長力に期待すると同時に日本を含めアジアが世界に対して貢献するよう述べている。

私の私見であるが現在の経済的不況は資本主義経済体制の矛盾が明確に現れたと理解したい。このような現象は資本主義経済に顕著に現れる必要悪のようなものだ。マルクス資本論を世界の実業家達は研究しケインズの経済学の陥穽をもう一度研究して近代経済学のあり方を今この際深く追求することも悪くはないと思う。