ビッグ3の苦境

米国のサブpライムローンから発した世界経済不況は現在のところ止まる所か何時脱するか経済評論家の意見もまちまちでどれも当てにならない。経済は生き物で自然にゆくところまでいってこの不況の元凶の米国の何らかの対策が日本が不況の脱出に10年かかったように時期を根気よく待つしか方法が無い。

ところで米国の代表的な産業の自動車産業の低落は目を覆いたくなる。GM、クライスラー、フオードは壊滅寸前だ。3社の株価の下落はどうにもならないくらいでブッシュに税金を投入して資金援助を懇願しているがブッシュは動く気配は無い。

ビッグ3では労働者のリストラ、車の生産停止なで可能な限りの対策を打ち出しているが、どうにも回復の兆しは見えない。この3社は米国では伝統的に大きな車の生産をしてきた。車の小型化を進めているが日本やヨーロッパのように小型の車の生産が主力だった国々の競争力に負けるのが自然だ。

小型車の製造のノウハウを日本、EUから得て大きな車の製造で省エネルギー型の生産は大変だ。それに現在の大不況で米国では車は売れずまた車の輸出先ではアメ車の人気も悪く国内、海外とも八方塞がりで、手の施しようも無い。

次期大統領のオバマ氏が自動車産業は米国の象徴的存在なのでこれにてこ入れをしたいと将来の希望を語っているがそれまで車産業が持つかどうかである。またできるだろうか。米国の車産業の取り組みを少しでも良くするために昨日の米国の車産業の社長の集まりで社長が300億余りの自家用ジェット機で主席していたがこのような感覚では車の不況の回復は難しい。