ビッグ3(3)

米国ビッグ3への下院では救済のための支援は民主党あたりの強い反対があったがなんとか通過した。しかし上院では民主党共和党がほぼ同数で民主党の反対が強い。

上院ではビッグ3に対する150億ドルはほんの頭金程度のものであると述べている。なかでもGM,クライスラーの業績が悪くフオードは比較的経営はましである。いずれにしても本気でこの三者を救済しようとするなら1250億ドルの費用が必要となるらしい。それで上院では今後どのように収まるか見通が立たないのが現状である。

今米国がビッグ3の救済のためにこのような巨費を投ずるよりも米国発の金融危機を収めるために金融界にどんどん救済金を投入してグロウバルな金融危機を納める方向に持ってゆくのが筋ではないか。ビッグ3がビッグ1になってもやむを得ない。巨費を投入しても米国の自動車産業が回復する保証があるとは考えられない。なぜなら米国民が米国車の不経済性を心から感じている。

私も米国車の販売がドイツ車、日本車と米国内でも世界でも打ち勝つ可能性を充分持ち合わせているとは思えない。それで業績の悪いGM,クライスラー当たりが先ず合併し、更にことによってはフオードとの提携を探るのも一つの方法ではなかろうか。