宮尾登美子の「天璋院篤姫」の大河ドラマ

私は宮尾登美子の文学になんとなく惹かれるところがある。決して読みやすく、流麗な文章とは言いがたい。どちらかと言えばねちねちとした比較的気持ちを文章に集中しなければならないのではないかと常日頃から思っている。

それで昨年NHKの大河ドラマに彼女の天璋院篤姫が取り上げられた。私はNHKが大河ドラマに取り上げたので彼女の天璋院篤姫を読んだわけではない。此れを読み終わり家内がNHKのBS等で観ていたので私も時々観てみた。

文学で特に面白いと思ったわけでなかったがドラマではかなり面白くドラマに興味を持つようになった。これはシナリオライター田淵久美子が原作には無かったことなどをドラマに挿入しより面白くした功績だと思う。このドラマは原作が漫画だと勘違いしていた若者もいたらしい。それでこのドラマが面白く、強く引きつかれると思はれる。

この作品の視聴率を高めた理由について,「璋姫の人生そのものがドラマティクなのと、幕末から維新への動きを幕府側から描くことが珍しく、近年の大河ドラマでは傑作」(京都大学佐伯啓思さん)(朝日新聞12月29日朝刊)このドラマの主人公宮崎あおいは始めあまり芸も美味くなく、顔ももう一つと感じられたが後半の後半では芸も顔かたちも本当によくなった。最近では見られなかった大河ドラマの出来ではなかったと思う。