日本の労働形態を変えよう

日本の労働者の3分の1は非正社員で構成されている。このような現象は今までの労働界の歴史の中ではなかったことである。労働者の労働形態の質を落とす事により工業製品が安価に製造され国際競争力が強まると言うのが企業家の発想である。それで若者の収入は年間200万円と言う劣悪な形態に陥りまともな生活もままならず結婚生活など考えも及ばない雲の上の出来事のような状態である。

昨年の12月に米国発の大不況風が世界を覆い日本も例外ではなかった。トヨタ自動車を始め本田、日産、マツダ、三菱、等々の大企業から電器メーカーのパナソニック東芝、さらにはカメラメーカーのキャノンなどで派遣社員の100%線との首切り。彼らは一銭の退職金もなく明日からの生活に困る元派遣労働者が続出した。

それで自分達の家族のもとに帰る交通費もなくやむなく寝食の場もなく正月を派遣村で過ごし何とか命を繋いだ格好である。今は生活保護を受けハローワークで仕事を探す毎日である。大企業はグロウバルな不況風にみまわれる前に好景気に沸き多くの利潤の蓄積を持っているはずである。このような労働形態を一日も早解消し日本の伝統的な終身雇用制に戻らなければ日本はダメになる。

このような低賃金、ワーキングプアが溢れていては内需が振るわず単に輸出頼みしかなくなるだろう。日本のこのような労働形態では日本の将来の労働者は健全に育たないことは火を見るより明らかである。今の状態を形つくった小泉、竹中の規制緩和構造改革路線を崩し日本本来の形を取り戻すために今年行われる総選挙で自民公明を叩き潰そうではありませんか・