春闘

今年は8年ぶりに春闘を行うと言う。数年前のイザナギ景気のときに春闘がおこなわれずどうして今年のグロウバル不況の年に春闘か。物価の高騰などがその大きな理由らしいが非正規社員の大量解雇の年に4000円の賃上げ要求には首をかしげざるを得ない。

非正社員は「労組は会社の味方でしょう、我々は何も期待していない」(朝日新聞 1月16日コラム)このように非正社員と正社員との間に正規社員を資本家側、非正社員を[被搾取労働者]と正規社員側から見るとかっての労使関係と異なった形態が日本の労働界に現出した。資本家、正社員(労働者)、非正社員の3本の柱が労働界にかたちつくらふれたわけである。

このように正社員と派遣社員が対立するのは資本家にとって思う壺だろう。かって総評の太田薫氏は全繊同盟を除く大きな労働団体を率い毎年春闘を戦った。そして労働者生活の安定をもたらした。つまり労働者の団結を強固にしたのである。春闘で賃上げと同時に非正社員と正規労働者との間にワークシエアシェアリングを作り派遣切りにストプをかけるべきだという声もある。しかし日本の非正社員の年間200万円にしか達しない数が1000万にもにものぼる。

さらに労働界の大締めが昔の労組の内容が形が変わり質的にも低下しこれ等を1本にまとめ資本家側と折衝するだけの力があるのかどうかも疑問だ。ワークシャアをするには非正規労働者の賃金をもう少しアップし労働者と同じ土俵に上がれるようにすべき事が必要だ。

どうか非正規職員も正規職員と同じような失業保険、退職金、医療保険、等々福祉免の充実に力をいれかっての日本の労働者のあり方に近ずけて欲しい。小泉が現在の労働者の形態を作った。本来通訳などの特殊業身のみに認められている派遣業を一般業務に取り入れたわけである。近く行はれる総選挙で自公民を叩き壊し正常な労働者が生まれるような政党を国会に送ろうではありませんか。