オバマ大統領の変節

オバマ大統領は就任前そして就任後に米国はグリーン・ニューディール政策を進める。太陽光発電などの代替エネルギーに今後10年間で1500億ドルを投資、500万人の雇用をはかる方針を標榜していた。

しかし今日の朝日新聞の朝刊に「連邦レベルで新車の燃料基準を2020年までに1リトル当たり約15キロに向上させるための指針作成を運輸省に提示。さらに11年から適用する新しい燃料基準を今年3月までに策定する事も求めた」。此れはオバマ大統領の新方策と明らかに異なる方針である。

今のビッグ3のあり方をそのままにただ燃料効率のよい車の製造を進めるということである。この2020年まで1リトルー当り約15キロの走行程度ならば日本、EUなどの車の性能であれば明らかに米国車の完敗に終わるであろう。つまりビッグ3の復調が期待できないのではないか。

オバマ大統領のグリーン・ニューディールはどうなったのか。もはや車の問題でその政策の変節が表れたのか。将来の新大統領の手腕に黄色の信号が早くも点灯したのか。当方の早とちりでなければいいが。