バイアメリカン

現在の世界的な同時不況の源泉は米国のサブプライム問題である。米国は自国で発生した暴風で産業界、ウオール街の金融機関は総崩れとなり酷い惨状を呈している。ここで米国はこの落ち込みから立ち直るための政策としてバイアメリカンを施行するような気配だ。

この政策は消費物から鉄鋼製品などの工業製品にまで広げるような気配だ。この政策は貿易の保護主義を意味する、そうなれば他国も米国の製品を排除しようとする動きが当然起こるであろう。このように報復合戦が起これば世界葉の国家と国家との間がギクシャクとし世界全体のひずみは恐ろしい結果を呼び起こすのではないだろうか。

米国が不況の大元でありまたその大元の米国が保護主義の傾向を打ち出すとはどういうことか。オバマ大統領は米国の落ち込みの救済の期待を背負って大統領に当選しいわば「期待の星」であるはずである。ここのところはどこまでも冷静になり米国の変な動きを抑え米国の世界に対するリーダーシップを発揮して欲しい。オバマ氏と米国の世界に対する敏腕をここで発揮することが渇望される。