GMの苦悩

米国の産業界を代表する自動車業界ビッグ3が全て大きな赤字を抱え青息吐息と言う状態だ。中でもGMの落ち込みは特に酷く売れない車が山済みで車の生産を米国内工場のみならず海外の工場も殆ど生産を停止している。

米国政府から1兆3千億円の「つなぎ融資」をうけ何とか苦境を脱したかに見えた。だが資金繰りが更に必要になり1兆6千億円が必要となり追加融資を要請している。追加融資が得られなければ破綻がまっている。

この政府からの支援で経営再建が不可能な場合政府が資金を引き上げると言う始めの約束でありGMの努力を政府が見ていたがそのような兆しが見えないならばこれ以上の政府支援は出来ないと政府が強腰である。

そうなれば「破綻」があるのみでGM、つまり会社側の強力な合理化が要求される。例えばリストラ、他の業種より一層高い俸給の引き下げ、設備の縮小化、世界的に魅力のある低価格で省エネルギーの車の開発などがある。今まで米国車は大きくて燃費が悪いなどが販売の隘路になってきた。ここで世界の車のユーザーから積極的に購入したい車野生産を指向しなければ「破綻」政府からの支援も得られないのではないか。