10兆円の補正予算の使い方

過日G20の会合で各国が10年末までに計5兆ドル(約500兆円)の財政出動で世界の成長率を4%分押し上げることで合意。それで政府は10兆円規模の補正予算を組むことを予定しているようだ。

10兆円の補正予算はかって元小渕首相が6.5兆円の大型補正予算を組み自ら自分は世界の謝金王だと自称した額より大分大きい。今確かに世界的に大不況で麻生首相が大きな補正を組むことはよくわかるが国と地方あわせた長期債務残高は08年度末で787兆円に達する。

高速道路,新幹線など大型事業を行うことも予定しているのであろう。しかし国は国債の発行をどんどんするであろうが国債価格は下落し金利が上昇するであろうことが予想される。また内需がふるい好景気もそんなに早く期待は出来ないのではないか。この大きな補正予算を昨年末から今年度に入り沢山の失業者が出たが、彼らのために,福祉に利用し好景気をいかにもたらすか麻生内閣の政策にかかっている。貧者の活力をよびさますような使用を期待する。