びわこ疎水

私の住まいから2,3分のところに疎水が流れ桜が本当に美しいところです。このびわこ疎水と申しましても京都以外にお住まいの方には余りなじみが無くよくご存知ではないだろうと思います。

明治の初期にみやこが京都から東京に遷都されたときに京都が廃れる。それで明治23年に京大の工学部の学生が琵琶湖から京都に運河を設計しそれが実現し当時その運河の水で発電事業が起こされまた飲料水として大きな役割を果たした。

現在は発電事業は廃れているが飲料水として重宝している。この疎水縁の四の宮に西田天香が明治38年に創設した一灯園がある。そこは道場を持つ宗教団体(仏教)、主義として平等、無所有、托鉢奉仕、懺悔の共同生活(日本語辞典)でありこれを現在でも実践している。その施設の周辺は何時も美しく近くにある公衆便所には一灯園の人がトイレットペーパを絶やした事が無い。

日本中の企業から精神修養にこの施設に多くの職員が会社ぐるみでおとずれる。そして山科の家庭などに園の服装姿でどのようなことでもするので労働奉仕(精神修養)を依頼する.京都から東京に遷都されその寂しさに京都に活力を与えるために日本全国に先駆けて市電が京都市内を縦横に走ったことも特筆事項だろう。(蛇足ですが付記しておきます)。