漢字検定試験の悪辣さ

学校のゆとり教育の結果授業科目が減少し特に国語、理系の学力が極端に低下した。それで今後これを今文部科学省が見直すことが決定している。この文部科学省のあり方はそれなりに将来的に期待したい。しかし今までゆとり教育が始まる前から学校教育の学力の低下は目を覆いたくなるほどであった。それで理系の学問と異なり漢字の教育はあまり抵抗無く出来る、

漢字を身につけておけば就職などに有利になりまた日常に欠くことが出来ないほど必要性を要求される。最近漢字についてはいろいろな機械類が多く読めても書くことが出来ないことは私自身でも経験するところである。それで漢字の検定試験が当時の文部省の認めるところとなり財団法人として「日本漢字能力検定協会」を大久保昇が設立した。

多くの人が漢字を身につけることに多大な関心があり決して安くない費用でこの検定を受けることを希望した。この検定試験には級があり高い級を得ればそれなりの評価を得られるとの考えから多数の人がこれを受験し設立側の大久保親子は何年にも亘り大もうけしたことが最近明らかになり文部科学省の調査を受け大久保親子は理事長、理事を退職することになった。

この制度は決して悪いものではないが料金を安く良心的な運営をしていれば問題はなかったのではなかろうか。いい制度も金を目当てに悪辣な経営は良くない。
文部科学省ももっと早く実情を掴み適切な指導をすべきだったのではないか。

昨日山科疎水のことを書きました。残念ながら京都市内に流れる疎水に触れなかったので
ここに述べておきます。疎水は琵琶湖から山科を貫け南禅寺のあたりで京都市内の方向と銀閣寺の方向に分かれます。銀閣寺の方向にはうと有名な橋本関雪の植えた関雪桜の並木道となっています。それでこの道は哲学の道と呼ばれております。かって京都大学の西田幾多教授などがこの道を思索にふけりがら歩んだところとしてこの名がつき有名であります。

お詫び 4月12日の小林多喜二と資本主義の文章の中でエズラ・ヴォーゲルのジャパン イズ no1 と書きました。 ジャパン アズno.1 の誤りです。ゴメンなさい。