米国のGM始め経済不況

GMがクライスラー同様破綻寸前の危機に瀕している。米国の産業のシンボル的自動車産業はビッグ3がからくも残ったがフオードのみを残しGM,クライスラーはほぼ国有化の方向にある。

資本主義経済は米国で力強く発達し世界の資本主義経済のリード役を果たしてきた。ところが数年前からのサブプライム不況で米国の超大型のウオールマートなどの企業は別としてNYのウオール街のAIG、リーマン・ブラザーズ等が大損を出し米国の産業界は大きく様変わりしようとしている。

GMに話が戻るが24万人の現役労働者に大きな影響が出、沢山のローンをかけえ今後の生活の見通が立たない状態である。また15万人の退職者の会社側の対応は非常に苦しいものがある。

米国の物作りの資本主義経済の形は今後大きく変形し金融資本主義の形態を取るであろうがサブププライムの痛手から米国の産業の象徴的存在の自動車産業は将来日本などの技術的に素晴らしい車の敵ではなくなる。

また金融界の回復も日本の失われた10年以上の時間がかかりそうである。オバマ氏は米国の原状の回復のためグリーン・ニューデールを進め将来のビジョンを描いている。これも相当の資金がかかり米国が上手く立ち直れるかどうか。米国が1929年の不況を克服したのは日、独,伊との戦争で経済が立ち直ったことも思い出して欲しい。