GMの破綻

米国の自動車会社ビッグ3のうちクライスラーはさきに破綻し残る2社GMとフオードとなりそのうち80年間世界NO1の売り上げを誇ったGMが破綻した。

GMは9.11の事件以来ガソリンが大幅に値上がりし米国の国民は燃料をがぶ飲みにして走る車を敬遠しだした。そこでGMの業績は悪化し日本のトヨタに世界NO1の地位を明渡す結果を招来した。

今回米国政府はGMに5兆円と言う巨額の資金援助をしたが焼け石に水オバマ政府はGMの株60%を引き受け一時国有化の道を選んだ。国有化して今まで資産家のステイタスシンボルとして世界の金満家に君臨したキャデラックのようなド派手な車を捨て大衆にも大いに魅力的な小型車の生産を目指し会社の存続及び回復を目指すこととなった。

しかし米国内では今までの大型車の生産が主流から小型車への転換はかなり難しいように思う。米国には燃費の良いホンダ、トヨタなど競争相手が既にどんどん食い込んでいる。それにGMの不調で会社をあきらめ他社に大勢のエンジニアーが転職している。今後オバマ大統領が米国の産業の中核に大きな資金をつぎ込みこれがプラスに向かわないと彼も大変な立場に立たされることは必定である。