菅家利和さんおめでとう

菅家利和さんおめでとう。17年半も犯人扱いにされ無期懲役が確定していた。ところが当時科学的捜査の代名詞だったはずのDNA鑑定が誤っていた。当時とはは20年近く以前のことでこの頃のDNA鑑定は現在ほどの精度は無かった。

事件当時は千人に1.2人を識別できる程度だった鑑定の精度がいまでは4兆7千億人に1人まで向上している。(6月5日付朝日新聞社説)それで弁護側が最近の長足の進歩を遂げている鑑定を依頼した結果旧鑑定が古く杜撰であった。

それゆえに菅家利和さんの鑑定は当然誤りであった。したがって菅家利和さんは無罪であるとの判断が100%有力になった。これまで警察、検察庁はこの誤った鑑定を武器に菅家さんを旧来の警察などの暴力的取り調べで虚偽の自白を強要し、最高裁も罪を捏造したことになる。

日本の警察、検察庁は実に恐ろしいところだ。検察庁などは先の西松建設の例を出すまでもなく何時も権力側だ。裁判所も自己の信念にもとずいたヒューマニズムある判決が余り期待できない役所だ。だから私たち国民も法廷」や評議の場に裁判員として積極的に参加し、自白や証拠を遠慮なくチェックする(6月5日付朝日新聞社説)ことが必要である。