目白の雛の死

昨日朝の出来事である。何時ものように拙宅の近くに流れている疎水に沿って通じている歩道をウオーキングしていた。この歩道には桜並木以外にも昼間も殆ど日陰になるくらいの樹木が鬱蒼と茂っている。所々にベンチがありそこに見知らぬおじさんが座っていた。

そのそばに雀の雛のようなのが止まっている。よく観ると深緑色をした鳥の雛である。何の雛かなと思って見ているとそこにウオーキングをしているおばさんがこれは「目白」の雛ですよ、と教えてくれた。それでおじさんはその辺に草むらに入れておけば何とかするのでは?と言うものでかわいそうになり懐に入れてウオーキングがすみ家に連れてかえり餌さがないのでとりあえず手持ちの「きな粉」をぬるま湯で溶いて与えた。

それで近くの荒物スーパーが開くのを懐、お腹かに入れて2時間ほど待った。お腹に入れたのは小動物は人肌に接していると元気でいると思ったからである。もちろん鳥インフルエンザの危険性は判りすぎるくらい判っていたが「目白」は渡り鳥でもない。それに今特に鳥インフルは流行っていない。

そのスーパーで鳥の雛の餌さと鳥篭も購入した。購入した餌を使用法にしたがって与えるとくちばしを大きく開きねだる。猫を2匹飼ってるので家内が非常識だと文句を言うが猫は絶対に入れない座敷の高いところに篭をぶらさげる。猫に狙われないように十分気を付ける。

雛は鳥かごに入り止り木にとまり気持ちよさそうにぴぃぴぃと囀っている、ところが昼ごはんを食べ終わった頃雛が泣き止むのを耳にした。見にゆくと鳥かごの「ざ」にはまり込んで息も絶え絶え。はずしてやっても死んでしまった。雛にはあのような「ざ」は不要だったのです。可愛そうなことをしたと反省したが後のまつり。夕べも布団に入り雛のさえずりと嘴の開きを思い出しては悲嘆にくれていた。今日昨日巣箱に入っていた主のいないそれをかたずけていたら胸が熱くなった。合掌。