牡丹の花つくりの難しさ

牡丹は花のあでやかさではぬきんでた存在で私が京都で職務についていた頃7,8本の苗木を育て初夏の頃4月下旬から5月上旬にかけ赤、白、ピンク、黄など大きな大輪の花の美しさに酔ったものである。

退職後30本程度の苗木を育て教科書に従い牡丹はいい肥料を好むので咲き終わった直後、秋剪定前の肥料、春先咲き始める前の肥料を夏に油粕、米ぬか、魚粉、腐葉土,木酢と発酵促進剤でねり大きな器で1ヶ月寝かせて作っておく。此れを適切な時期に牡丹の木に与える。それで3年に1度は夏に土作りをして半年寝かせそれを今まで咲かせた牡丹の土と入れ替える。

手間がかかることおびただしい。こんなにして牡丹の木にいい花を咲かせたいばっかりに牡丹のために色々フォローしても研究不足か5,6年前に素晴らしい花を咲かせた牡丹の木は今では3分の1に減り花も一時の当方を酔わせた素晴らしい大輪の花がつかなくなった。今年はこれからだがどんな花がつくか冷や冷やものである。一生懸命に手を加えた成果を楽しむことができるかどうか不安が半分である。