現在の日本

朝日新聞4月16日の経済覧の月曜日から土曜日までのコラム、「経済気象台」の記事は、なかなかよかった。少し引用させて頂く。

[最近、人と会うと”これから日本は、どうなるんでしょうか”というセリフが、あいさつ代わりに交わされるようになった。中略 周囲を見渡しても,景気悪化,失業、所得格差、賃上げストップなど暗い話が横行している。誰も自信が持てず、また明るい見通しが開けてこない状況にある。このような閉塞状況には、二つの理由があると思う。一つは日本経済の長期的な停滞である。バブルが崩壊してからここ20年近く名目GDP水準はほとんど横ばい。一人当たり所得、競争力、世界GDPでのシェアなどでみて、日本は国際的にその順位を大幅に低下させてきた。40年以上維持してきた世界第2位の経済大国の地位も、お隣の中国に早晩、奪はれると見込まれている。中略 もう一つは政治の混乱である。昨年秋、国民の多くは大きな期待を抱き、民主党政権交代を認めたのに、その後の展開は信じられないほど政治的に迷走している。とくにに政治とカネ、あるいは普天間飛行場問題などで、民主党は政党として明確な決定を国民に示せず、いたずらに時が過ぎている。自分の意見を持たずにいつもぶれる首相の姿を見ていると、国民としてなんともやりきれない気持ちになる。中略.政官財そして国民が総力を挙げ、たちむかわねば打開の道はないだろう].

以上引用させて頂いたわけだが、日本は戦後経済が,活性化し米国の経済学者エノラ。ボーゲルをして、ジャパン アズ NO1と言はしめた分けだが、当時と現在とでは大きな、グロウバルな環境の異なりがある。

かっては経済は一流、政治は三流と揶揄されたわけだ。数十年前は経済界には、財界総理と経済実力を高く評価された、土光敏夫さんが経済界を引張り、労働界は太田薫さんが労働界を仕切った。今は経済界にはそのような大物はなく、労働界にも勝手の総評議長だった太田薫さんのように、昔陸軍今総評と、言われるような人物がいない。

したがって経済界が強いので昔は、経済が政治をカバー、政治は三流でもなんとか世界的に日本の存在価値も認められた。いまは経済界でも政界でも人物がいないので[朝日新聞の経済気象台]のような発言も出てくるのだろう。それと中国、インドの経済界の労働者の低賃金問題が日本の経済が左まいになった大きな原因がある。これについては又書かせて頂きます。