日本に駐留する米軍への思いやり予算

8月1日の赤旗日曜版の1面、に米軍の日本駐留に対する「思いやり予算」が大きく取り上げられていた。思いやり予算とは、米軍が日本の基地に駐留する経費を日本に義務が無いのに米軍に提供する日本の「税金」であることは皆さん既によくご存知であると思います。

日曜版では日本の「税金」135億円をつぎこみ沖縄県で3月に18ホールの米軍ゴルフ場がオープンした。この設備が出来上がったことに米兵は大喜び、ゴルフ場だけではなく娯楽施設の従業員の経費もこの施設の運用のために日本側からだされるわけである。

思いやり予算は全国の米軍基地で働く労働者の人件費、米軍の水光熱費、豪華な米軍用宿建設費等々である。水光熱費を負担しているのは世界でも日本だけのようだ。駐留している米軍の経費を負担する米軍同盟国はいくつかあるが、日本は、そのなかデも異常なほど突出している。

駐留米軍への支援額ガ明らかにされているのは19カ国で、支援総額は83億9700万ドルだ。このうち日本は44億1100万ドルで、総額の53%も占めている。2位のドイツの3倍、3位の韓国の5倍、英国(6位)の18倍以上という異常さだ。思いやり予算が始まった1979年から2010年までの総額で2兆1708億円だ。

我々はこのようないわれの無い米軍に税金を提供するなら日本国内で貧困から毎日のように起こっている不幸な事件を救助することが出来るのに残念なことである。