再度尖閣諸島沖ビデオ流失について


尖閣諸島沖の中国漁船による日本巡視艇に対する体当たりビデオ映像が、神戸海上保安部の保安官が公にした問題で一言述べさせて頂く。今日の新聞によると彼を守秘義務で逮捕の可能性を述べている。しかしこのビデオ映像はそんなに厳密に極秘に管理されていたのだろうか。

そうではない。1.海上保安庁の職員の講義に利用されていた。2.海上保安庁の職員がこのビデオ映像を自分たちのPCで自由に見られた。3.国会議員30名がビデオ映像の放映を見ている。その感想を不特定多数に話されている等々。この様な脇が甘いと言うより、ほぼこのビデオ映像はフリーに近い状態でありながらいまさら守秘義務もあったものではない。むしろこれが即中国の暴挙として公開したら全く問題はなかったのではないか。中国に対しても船長を拘置したことを明瞭に理解を得られたであろう。

日本は民主主義国家である。この様な映像は国民がそのニュースのもつ重大性と、ビデオ映像があるなら国民に知る権利がある。したがってビデオ映像があるならそれも詳らかにするのが政府のなすべき国民への義務であると断定する。この映像を見てかなりおかしなことが感じ取られたことは、日本の領海を犯しそのうえ日本の巡視艇に体当たりを食らわした中国漁船の船長は中国当局の恫喝で釈放され、この酷い行為を起こした中国サイドのビデオ映像を公にした海上保安庁の職員が咎められるとは本末転倒もいいところである。日本政府よこのような馬鹿げたこが起こらないように心してほしい。中国のご機嫌を伺った結果のボタンの掛け違いが政府に対する怒りとなった国民感情を十分に留意すべきである。

○人物 名前不明