若者よ元気を出せ


戦後高度成長を築いた人たち、つまり団塊の世代は日本を世界二位の経済大国に作り上げた。そのジュニアは父母の力強い仕事ぶりを見て生育されてきたので、それなりにシニアのやり方を模倣しある程度は日本の高度成長による生活の快適さを維持してきたようである。だがシニアたちが日本株式会社を死に物狂いで構築したその迫力はない。当然快適生活を作り上げた父母におんぶしてされているのでやむをえないだろう。初代が築いた財を二代目が食いつぶすまでは行かない。

だが団塊の世代の孫たちのあり方である。孫たち三代目は初代が築いたコンファタブルな生活に浸かりその快適さを享受し五体が伸びきってしまっているようである。初代は暑さ寒さに負けず働きずめだった。したがって樹木に年輪が入るように初代の体に皺と言う年輪が勲章のように光り輝いている。今の若者は衣食住が満ちたり贅沢三昧の生活を楽しんでいるようである。この日本をより発展させようとのフアイトなど微塵も見られない。

先人たちが戦後瓦礫から雄雄しく立ち上がり彼らはまともな住まい、衣服、食もなくひたするらその日その日を生きるために働いた。この精神の底には強烈なハングリー精神が支えとなっていたのだろう。現代の若者には生活が余りにも快適になりすぎ、このハングリー精神が全く欠如している。先代はサラリーが安ければ組合を強くし、資本家と激しく争い年々僅かずつだが給金のアップを勝ち取り日本を理想的な社会主義国家のような一億総中流家庭にしつらえた。現代の若者は現代日本の残礎にも離れられずぬるま湯に浸かったようである。例えば学生たちの米国、ヨーロッパの国々への留学数が減少しているのも憂慮されている。私たちは若者は大いに海外に出て頭を鍛え社員は海外で腕をみがくことを規模する。

紀貫之の女