エジプトのムバラク後


今回崩壊したエジプトのムバラク政権問題について考えてみたい。ムバラク政権は30年に亘り独裁政権を維持してきた。30年の強権支配は必然的に支配者の独善的な政策を国民に押し付けるようになるのではないだろうか。したがって政権は水がよどみ腐ったようになる。勿論そこには民主主義のかけらもない。自由もなく、若者には就職もコネでやっと仕事に就けるほどである。

国民の貧富の差も激しく、貧困層は一日2ドルで過ごす生活を強いられ、教育も十分に受けられない状態だった。このような状態で国民の間で不満が起こらないはずはない。カイロのタハリール広場には連日、数十万の若者を中心に民集が集まりムバラク退陣のシュプレヒコールとデモで政権に圧力かけ続けた。

昨日国民の怒りと圧力でムバラク大統領は辞任した。それでこの民衆の立ち上がりにたいして軍は徹頭徹尾中立を守りた。新政権が出来るまで軍が暫定政権につくようだ。次期政権を出来るだけ早く確立し民主的な自由を享楽し、国民が安穏な豊かな生活が可能となる国家を確立すべきである。